PMP Premium News
2022.02.04
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
ワクチン接種:子供を対象とした場合の親の休暇や労働時間の取り扱い – 新型コロナウイルス対応 #88

今後開始予定の5~11歳の子どもを対象とした新型コロナワクチンの接種では原則として保護者の同伴が必要とされています。またワクチン接種では我々大人も副反応に悩まされた経験があります。子供が接種後の副反応等で体調を崩した場合の看病などのため、急に仕事を休まざるを得ない場合もあるかもしれません。
厚生労働省は、かかる場合も想定して、企業に対してすでに類似の目的で導入済の「ファミリーサポート休暇」(育児、介護など家族へのサポートが必要な労働者に休暇を与える制度)の適用や、育児の場合に使える「失効年休積立制度」(失効した年次有給休暇を積み立てて、病気の療養や、育児、介護等の場合に使えるようにする制度)等といった特別な休暇制度がある企業には、その利用促進を図って欲しいと呼びかけています。
また、厚生労働省では、そのような利用可能な休暇制度がない企業にも、新たな制度を設けたり、既存の休暇制度の要件を緩和することの検討も呼び掛けています。
さらに各企業の育児休業規程にある子の看護休暇(※)について改めてその内容を周知し、その上で会社の任意の取組として、休暇要件である子どもの対象年齢を引き上げる等の見直しを検討することも考えられます。
厚生労働省は子供のワクチン接種を希望する社員が安心して子供のワクチン接種に臨めるよう、社員の希望や意向も踏まえて必要な取組を進めることを企業に求めています。
ぜひご検討ください。
※ 子の看護休暇:育児・介護休業法では、小学校就学の始期に達するまでの子を養育する社員は、その事業主に申し出ることにより、年間5労働日(当該子が2人以上の場合は10労働日)を限度として、病気・けがをした子の看護または子に予防接種・健康診断を受けさせるために、1日単位または時間単位で休暇を取得することができる(第16条の2)とされています。
また、事業主は、この休暇の申出を拒むことができない(第16条の3第1項)とされています。
詳細は厚生労働省HP Q&A企業の方向け 4 労働者を休ませる場合の措置 問21 をご参照ください。
以 上
関連記事(同一カテゴリの最新記事)
-

-
2026.04.10
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
裁量労働のみなし時間はなぜ1日単位なのか?
高市内閣になり裁量労働にまたまた日が当たるような気配です。今回のテーマのような事をツラツラ考えましたので、発信します。本来のPMP Premium Newsと異なり、筆者個人の考え…
-

-
2026.04.09
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
「高年齢者等職業安定対策基本方針」の概要
新たな高齢者の雇用促進計画が発動されようとしています厚生労働省では、2026年度から2029年度まで、4年間の “高年齢者の就業機会の増大に関する目標” を設定、高年齢者等の職業の…
-

-
2026.04.04
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
組合 vs 会社 – ハラスメントの訴え、2021年6月から26年3月までの4年7か月の戦いに結論
珍しく、中央労働委員会(中労委)のプレスリリースを入手しました。MUMS証券会社の労働組合からの不当労働行為の訴えが、東京都労働委員会(都労委)を経て中労委に持ち込まれ、中労委が命…
-

-
2026.03.31
- 労働法改正
- 実務シリーズ
再度の整理として – 4月1日から施行される改正労働法情報まとめ
1.労務関連情報の公表の拡大① 301人以上規模 女性管理職比率の公表② 101人~300人規模 男女間賃金差異と女性管理職比率の公表なお、従業員規模100人以下は努力義務となっ…
-

-
2026.03.27
- 労働行政の動向
雇用調整助成金の振り返り – 3月23日付 厚生労働省報告書「緊急時における雇用調整助成金の在り方について」
コロナ期の雇用調整助成金は、コロナ感染防止のために政府が緊急事態宣言を発出し、また休業を要請するという前例のない状況に対応するため、2020年2月から3月にかけて調整金の受給要件の…


