PMP Premium News
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2025.05.16
- 労働判例
1,000円の着服で退職金1,200万円の不支給 – 最高裁は適法と判断
2025年4月17日、最高裁第1小法廷は裁判官5人が一致して使用者側の対応を適法と判断しました。 経緯を簡単にご紹介しましょう。 京都市交通局、勤続29年のバス運転手。この間、懲戒処分歴はありません。しかしながら、2022年2月11日、5人の乗客から運賃計1,150円を受け取ったが、硬貨…
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2025.04.24
- 労働判例
4年半の自宅待機への評価 ‐ みずほ銀行事件 2024年4月24日東京地裁
みずほ銀行の裁判例をご紹介します。 裁判を起こしたのは、地方銀行からみずほ銀行に2007年10月にキャリア即戦力採用枠で採用された人物「甲」。 甲は、他の従業員に対する言動等に問題があり銀行側の指導でも改善が認められず、2016年3月25日の面談で退職勧奨が実施されました。結論が出ず、同年4…
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2024.12.10
- 労働判例
- 実務シリーズ
65歳までの雇用期待を認める2024年10月17日付の東京高裁判決
気になる裁判例がありましたので、情報として皆さんに共有したいと思います。 筆者が所属する社労士会からの情報ですが、ニュースソースは労働新聞とあります。 東京都内の印刷会社で働く定年後再雇用の労働者が、雇用期間の途中で合意退職とされたことを不服とした裁判で、東京高等裁判所は65歳までの継続雇用…
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2024.11.08
- 労働判例
最高裁判断を “正社員、待遇下げ「平等」の衝撃” とした報道についてのPMPコメント
10月20日付日本経済新聞で大きく扱われていました。7月の済生会山口総合病院事件の最高裁判断に関する記事です。 同一労働同一賃金の観点から病院の正規職員と非正規職員間の格差是正を試み、就業規則の変更により、これまで正規職員だけを対象としていた扶養手当や住宅手当を、非正規職員を含む全職員向けの子ども…
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2024.07.11
- 労働判例
海外出張中の交通事故で後遺障害等級第1級 ➡ 出張を命じた企業の責任 – 東京高裁23年1月25日
事件の概要 Xは勤務先Y1の親会社Y2に出向、Y2の東京本社に勤務中、Y2の業務にため1週間マレーシアに出張。Y2の孫会社のマレーシア法人のマレーシア人従業員運転の乗用車に同乗したところ、交通事故に遭遇。このマレーシア人は死亡、Xも多発外傷・左太腿切断等の傷害を負い、後遺障害等級第1級という重度の…
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2024.06.25
- 労働判例
転居転勤のない正社員の住宅手当の廃止による格差是正策には会社側の勝訴と – 同一労働同一賃金
5月30日の東京地方裁判所の判決をお知らせします。 PMP Newsでも複数回取り上げている、同一労働同一賃金に関する日本郵便の争いの新しい動きです。 ご存じの通り、同一労働同一賃金に関連する日本郵政での争いは全国各地で展開されましたが、いわゆる日本郵便3事件と名付けられた最高裁判決により、扶養…
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2024.05.22
- 労働判例
事業場外みなし – 最高裁は適用を否定した二審を破棄し、高裁へ審理を差戻し
4月16日、最高裁判所第三小法廷(今崎幸彦裁判長)、事業場外みなし労働時間制の適否が争点の裁判で、適用を認めなかった二審判決を破棄し、審理を福岡高等裁判所に差し戻しました。事業場外労働関連では、平成26年(2014年)阪急トラベルサポート事件(最高裁平成26年1月24日判決)以来の最高裁判例となりま…
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2024.05.17
- 労働判例
最高裁、職種限定の場合は同意なき配置転換は違法の判断
労働契約法では、「労働者及び使用者は、その合意により、労働契約の内容である労働条件を変更することができる」と定めています。 職種限定に関する労使間の合意があった場合における配置転換命令の違法性が争点となった裁判で、最高裁判所第二小法廷(草野耕一裁判長)は4月26日、違法と認定しなかった二審判決を破棄…
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2024.04.15
- 労働判例
寒冷地手当支給に関る 同一労働同一賃金 – 日本郵便事件 2023年7月20日 東京地裁判決 –
正社員(昇任昇格予定のない一般社員)には月額10,200円(寒冷期の5か月間のみの支給、年総額は51,000円)の寒冷地手当が支給されているのに対して、時給契約社員にはその支給がないことが、改正前の労働契約法 第20条* に照らして不合理であるか否かという同一労働同一賃金の争いについてお知らせします…
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2023.09.26
- 労働判例
名古屋自動車学校 最高裁判決、高裁差戻しの判断
令和5年7月20日、最高裁判所第一小法廷にて、正職員(無期雇用)と定年後再雇用職員(有期雇用)間の ①基本給 ②賞与の待遇差について、労働契約法20条違反が問われた判決が下されました。 本件の審理経過は以下のとおりです。 第一審:令和2年10月28日 名古屋地方裁判所民事第1部 第二審:令和4…