PMP Premium News
2015.12.16
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
マイナンバーの実務上の留意点 その7
– 金融機関でのマイナンバーの取扱:財形等 –

未だにマイナンバーの配布が完了していないにも関わらず、来月からマイナンバー制度が動き出します。とはいえ、関連行政からはマイナンバーについて未だに新しい発表が続いており、企業の人事部としてはマイナンバーの的確な対応が詰め切れずに困惑されていることと拝察します。
12月15日付内閣府のマイナンバーのトップページに新たなお知らせが追加されました。金融機関でのマイナンバーの取扱についての情報提供ですが、この箇所をクリックすると自動的に全銀協や証券業協会のHPに移動します。マイナンバーに関連し情報発信している厚生労働省、国税庁、総務省、何れの所管でもなく、行政の狭間に落ちてしまった事項といえます。要は、来年1月から始まる金融取引の際のマイナンバー提示についてのお知らせです。
投資信託・公共債などの証券取引全般、マル優・マル特、外国送金、信託取引、財形貯蓄取引に際して個人番号の提示であり、具体的には通知カードと運転免許証又はパスポート等による本人確認が必要となります(個人番号カードがあればこの提示で事足りますが、来年早々にはまだお持ちの方はいないはずです)。
さて人事にとって問題は住宅・年金の財形貯蓄です。PMPでは過去のニュースレターで就業規則の中に、個人番号の利用目的を列挙すべきであるとお知らせしていますが、社員の福利厚生で財形を導入済の会社は、利用目的に財形貯蓄を追加記載する必要があると考えます。ただし、就業規則改定のスタンダード版には「会社は、利用目的に変更がある場合には、速やかに、本人に通知する」と、規定していますので、財形導入済でも対象者数が少ない場合はこちらを適用し、マイナンバーが必要になった際に個別に対象者に利用目的を通知するという運用も可能です。
マイナンバーに関しては今後も行政等から新しい発信が追加される可能性が高く、会社のマイナンバー対応もそれに応じて変更が必要になってくる可能性も否定できません。何とも面倒な話ですが、当面は現実的な対応を取らざるを得ないと考えます。
注:PMP通信のマイナンバーについてのお知らせはその時点での行政等からの情報発信をベースとしています。そのためその内容によっては都度付記を加えたり修正したりする場合がございます。ご了承ください。
関連記事(同一カテゴリの最新記事)
-

-
2026.05.21
- 労働法改正
- 実務シリーズ
10月1日からのカスハラ+求職者等へのセクハラ関連 その1 – 4月24日、厚生労働省がリーフレットを作成しました。
厚生労働省は4月24日に新しいリーフレットを作成しました。本件、各社のご関心も高いので、リーフレット詳細版 をご紹介します。義務と、望ましい=努力義務 の違いなどについては注意して…
-

-
2026.05.18
- 労働行政の動向
“安全大国”日本の盲点 – ILO155号条約批准の意味
日本は4月1日、ILO(国際労働機関)の中核的労働基準の一つ「職業上の安全および健康に関する条約」(ILO第155号条約)の批准書をILO事務局長に寄託、4月3日に官報で公布され、…
-

-
2026.05.15
- 労働行政の動向
賃金のデジタル払い 始まったものの、会社にも社員にも、それほどのニーズはない?
2023年4月の労働基準法改正によりスタートした賃金のデジタル払いの現状が判明しましたのでお知らせします。PMP Premium News 『賃金のデジタル払い PayPayが参入…
-

-
2026.04.17
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
ポーランドとの社会保障協定
4月15日、高市早苗内閣総理大臣とドナルド・トゥスク ポーランド首相 の立ち会いの下、「社会保障に関する日本国とポーランド共和国との間の協定」(日・ポーランド社会保障協定)の署名が…
-

-
2026.04.10
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
裁量労働のみなし時間はなぜ1日単位なのか?
高市内閣になり裁量労働にまたまた日が当たるような気配です。今回のテーマのような事をツラツラ考えましたので、発信します。本来のPMP Premium Newsと異なり、筆者個人の考え…


