PMP Premium News
2022.10.31
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
雇用調整助成金 – コロナ特例(経過措置)が来年1月末で終了

10月28日、厚生労働省は雇用調整助成金(コロナ特例)を来年1末で終了する予定と発表しました。12月と来年1月までは、生産指標が最近3か月の月平均で前年、前前年、または3年前同期比で30%以上減少している事業主向けの、いわゆる“コロナ特例”を、助成額を12,000円から9,000円の減額した上で継続するが、2月からは通常の8,355円とするものです。ただし、コロナ特例により、大幅に緩和された支給要件、支給手続きの緩和措置については来年3月まで継続される見通しとなっています。
来年2月3月の雇用調整助成金 – 2022年10月28日付 厚生労働省

ご参考 11月までの雇用調整助成金(22年8月31日 厚労省発表)
左記が11月までの雇用調整助成金のコロナ特例の一覧表です。
9月までの助成額15,000円が10月から11月にかけては12,000円に減額されています。
今回、12月から来年1月にかけて9,000円に減額という、“激変緩和措置”の活用により
混乱を回避しようとしているようです。
振り返ると、雇用調整助成金の活用は、2020年2月に同年1月24日遡及扱いを認めるものとしてスタートしましたが、当時は、その対象は、対中国取引または対中国人向け取引が全体の1割以上を占める企業に限定されていました。
2020年3月以降、コロナが中国限定ではなく、ヨーロッパやアメリカにもまん延、世界規模のパンデミックとなるに連れて、日本でも顧客等の直接対面を必要とする全ての業種を中心に雇用不安が広がり、2020年4月から今に至る、いわゆる雇用調整助成金のコロナ特例が始まりました。
2020年4月から最新2022年10月21日までの、雇用調整助成金支給総額は、同様の目的ですが労働者に直接支給される緊急雇用安定助成金を含めて、6兆1,368億円(うち雇用調整助成金は5兆6,707億円)となります。
また雇用調整助成金の財源は、一部は一般会計からとなりますが、その殆どは雇用保険からとなります。22年3月30日のPMP News “コロナが直撃する雇用保険財政 – 4月1日からの雇用保険法の改正 労働行政の動向 実務シリーズ” でもお知らせしていますが、雇用保険の剰余金はすでに枯渇しています。
労働保険料は今年度から引き上げられましたが、一方で、同じ雇用保険を財源とする育児休業給付金はこれからも増加基調が続くものと予想されます。雇用保険の安定的な財政基盤を今後いかに再構築するのかという課題が残されています。
以 上
関連記事(同一カテゴリの最新記事)
-

-
2026.09.04
- 労働法改正
- 実務シリーズ
10月1日以降の有期雇用者用の雇用契約書 ‐ 厚生労働省からの発表
すでに 7月17日付 PMP Premium News でご案内の通り、労働基準法施行規則の改定により、10月1日から契約社員等有期労働者向けの雇用契約書(あるいは労働条件通知書)…
-

-
2026.09.01
- 労働法改正
- 実務シリーズ
10月1日からのカスハラ・求職者等セクハラを含んだハラスメント防止規定(簡易版)
厚生労働省から、10月1日から新たに施行されるカスハラ、求職者等セクハラもカバーした、ハラスメント防止規定案が発表されました。これまでも、PMP Premium News等でお話を…
-

-
2026.08.27
- 労働法改正
- 実務シリーズ
12月1日から施行される改正公益通報者保護法について
詳細は 公益通報者保護制度 Q&A 令和8年5月 29 日時点 - 12月1日からの改正法対応の Q&A となっています。PMP Premium Newsでは読者を人事労務…
-

-
2026.08.26
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
厚生労働省 時間外労働等に係る相談・支援及び監督指導の見直し
先月21日の閣議で、日本成長戦略並びに経済財政運営と改革の基本方針2026 関連について① 36協定の締結や柔軟な労働時間制度の活用について、よろず支援拠点等との連携を強化しつつ、…
-

-
2026.07.17
- 労働法改正
- 実務シリーズ
同一労働・同一賃金関連 パートタイム・有期雇用労働者に関するルールの変更が2026年10月1日から施行されます。
同一労働同一賃金関連で、パートタイム・有期雇用労働法施行規則が改正され、これに伴い新しい告示も発せられました。全体像は、厚生労働省が取り纏めた 以下の2ページの資料 になります。 …
Pick Up News
-

-
2026.09.04
- 労働法改正
- 実務シリーズ
10月1日以降の有期雇用者用の雇用契約書 ‐ 厚生労働省からの発表
-

-
2026.09.01
- 労働法改正
- 実務シリーズ
10月1日からのカスハラ・求職者等セクハラを含んだハラスメント防止規定(簡易版)
-

-
2026.08.26
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
厚生労働省 時間外労働等に係る相談・支援及び監督指導の見直し
-

-
2026.07.17
- 労働法改正
- 実務シリーズ
同一労働・同一賃金関連 パートタイム・有期雇用労働者に関するルールの変更が2026年10月1日から施行されます。
-

-
2026.06.08
- 労働法改正
- 実務シリーズ
ハラスメント、今注意すべき事項 その4 – 厚生労働省発表カスハラ等のQ&Aからの抜粋