PMP Premium News
2023.01.05
- 労働法改正
- 実務シリーズ
4月からの雇用保険料は労使とも0.1%アップの見込み

新年、明けましておめでとうございます。
2023年が皆様にとって、良き年であることをお祈り申し上げます。
さて、今年初めてのPMP Newsです。
厚生労働省第179回職業安定分科会雇用保険部会が開催され、来年度2023年4月からの雇用保険料は、次期国会での雇用保険法の改正を待って引き上げられる見通しとなりました。
下図は部会の配布資料の一部です。雇用保険料率、国庫負担率、基本手当の受給者数、雇用保険積立金という単位が全く異なる数値を1枚に纏めた、かなり判読が難しいグラフ( ↓ 図?)ですね。
気を取り直して、例えば基本手当受給者数を見ると、バブル崩壊後、消費税の3%から5%への引上げやアジア通貨危機の頃が100万人前後、リーマンショックの頃が85万人、対してコロナ禍の令和2年から4年までを見ると48万人➡43万人➡43万人と、コロナ前に比べれば受給者数は増えているもののコロナ禍による失業増はある程度抑制できたと言えます。6兆円を要した雇用調整長助成金の成果ともいえます。
一方で、積立金残高は平成27年=2015年の6兆4260億円をピークとしその後、雇用保険料率の弾力条項(財政状況に照らして一定の要件を満たす場合には、雇用保険料率を厚生労働大大臣が変更できること)の発動に料率を引き下げ、この影響で漸減、令和元年=2019年には4兆円程度となっていました。
これが翌年からの新型コロナウィルス感染を受けて、雇用を守るための雇用調整助成金の特例措置により、積立金残高が急減、令和3年(2021年)1.7兆円、令和4年(2022年)0.7兆円と枯渇しかねない状況となりました。
雇用保険財政の立て直しのため、すでに昨年(令和4年)、4月と10月の2回に分けて、雇用保険料の見直しが行われています。

注:2022年3月30日PMP Newsコロナが直撃する雇用保険財政-4月1日からの雇用保険の改正 をご参照ください。
右図は、昨年4月と10月の雇用保険料率を示しています。
今年の4月から、表の参考として示されている原則の保険料率、失業給付分0.8%(現状比+0.2%、労使各+0.1%)となる見込みです。
以 上
関連記事(同一カテゴリの最新記事)
-

-
2026.10.16
- 労働法改正
- 実務シリーズ
カスハラ対応:ハラスメント防止規定の役割と企業内で「顧客」の役割を担う担当者への注意喚起 – 今回のカスハラと求職者等セクハラの問題提起 その2
2026年10月1日からカスタマーハラスメント(以下「カスハラ」)と求職者等に対するセクシャルハラスメントの防止措置が企業に義務付けられました。この法改正を受けて、企業からはハラス…
-

-
2026.10.13
- 労働法改正
- 実務シリーズ
カスハラ対応:顧客の権利は? – 今回のカスハラと求職者等セクハラの問題提起 その1
2026年10月1日から、カスタマーハラスメント(以下「カスハラ」)の防止措置が企業に義務付けられました。厚生労働省のパンフレットや専門家によるセミナーでも、カスハラから社員をいか…
-

-
2026.10.06
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
106万円の壁は崩れ去りました – 短時間労働者の社会保険適用に関する賃金要件(月額 8.8万円)の廃止
パートタイマーの社会保険の適用基準の一つ、賃金要件が廃止されました。106万円の壁が法的にもなくなったことになりますが、これについてはこれまでの PMP Premium News …
-

-
2026.09.17
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
今年度最低賃金の動向 – 5%割れの上昇率!?
厚生労働省は、都道府県労働局に設置されている地方最低賃金審議会が答申した令和8年度の地域別最低賃金の改定額(以下「改定額」)を取りまとめました。改定額及び発効予定年月日は以下のとお…
-

-
2026.09.04
- 労働法改正
- 実務シリーズ
10月1日以降の有期雇用者用の雇用契約書 ‐ 厚生労働省からの発表
すでに 7月17日付 PMP Premium News 「同一労働・同一賃金関連 パートタイム・有期雇用労働者に関するルールの変更が2026年10月1日から施行されます。」でご案内…
Pick Up News
-

-
2026.10.16
- 労働法改正
- 実務シリーズ
カスハラ対応:ハラスメント防止規定の役割と企業内で「顧客」の役割を担う担当者への注意喚起 – 今回のカスハラと求職者等セクハラの問題提起 その2
-

-
2026.10.14
- 労働行政の動向
社会保険料削減ビジネスを行っていると疑われる事業所に対する事業所調査の状況について – 厚生労働省
-

-
2026.10.13
- 労働法改正
- 実務シリーズ
カスハラ対応:顧客の権利は? – 今回のカスハラと求職者等セクハラの問題提起 その1
-

-
2026.10.06
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
106万円の壁は崩れ去りました – 短時間労働者の社会保険適用に関する賃金要件(月額 8.8万円)の廃止
-

-
2026.09.04
- 労働法改正
- 実務シリーズ
10月1日以降の有期雇用者用の雇用契約書 ‐ 厚生労働省からの発表