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2021.11.26
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
社会保障協定 – フィンランドも

海外で働く場合、ホスト国の社会保障制度に加入をする必要があります。これは海外から日本に働きに来る場合も同様です。
例えば、日本からの海外駐在員等は、ホスト国と日本の社会保障制度との二重加入が必要となりますが、ホスト国も年金受給要件によっては、一定期間その国の年金制度に加入しなければならない場合もあり(大半はこのケース)、ホスト国での就労期間によっては駐在中に支払った年金保険料が年金の受給には繋がらないことも珍しくありません。
そのような状況を回避するために、社会保障協定という仕組みが生まれました。目的は、以下の二つとなります。
1.「保険料の二重負担」を防止するために加入するべき制度を二国間で調整する(二重加入の防止)下記の社会保障協定国一覧のうち、英国、韓国、中国、イタリア(未発効)はこの目的のみ、以下の2.の目的はカバーされていません。
2.年金受給資格を確保するために、両国の年金制度への加入期間を通算することにより、年金受給のために必要とされる加入期間の要件を満たしやすくする(年金加入期間の通算)
この度、フィンランドとの社会保障協定が来年2月1日から発効 となりました。
現在、日本と社会保障協定を締結している国、協定内容は以下の通りです。

以 上
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