PMP Premium News
2024.11.15
- 実務シリーズ
最低賃金の各国との比較をしてみました

9月13日付 PMP News『全ての都道府県の新しい最低賃金額の答申』で、日本の全都道府県の新しい最低賃金についてご紹介しました。
偶々、イギリスの最低賃金情報を入手しました。2025年4月から適用する新しい最低賃金額は、前年比 6.7%増の時給 12.21ポンドとのことです。最新の為替相場で換算すれば時給 2,407円となります。因みに東京の10月からの最低賃金は 1,163円(前年比 +4.5%)でした。
他の諸国の最低賃金も調べてみました。結果は以下の通りです。
興味深いのはアメリカの最低賃金額が極めて低い点ですが、まずアメリカの 7.25 ドルは連邦で定める最低賃金額であり、実際には各州がこれを上回る、州としての最低賃金額を定めているということです。
それでも、この 7.25 ドルを適用される労働者もいるはずですのでこれを追いかけたところ、全労働者数の1%未満とのこと。実はこの “未満” がどの程度なのかは不明なのですが、下回っていることは確かのようです。
そうなるとアメリカの連邦最低賃金額はあまり意味のあるものではなさそうですね。とは言え、連邦議会で最低賃金額の改訂を行う際、「大きな政府」の民主党と「小さな政府」の共和党間で、「市場に政府が定める最低賃金が介入することの是非」という理念上の争いが起こり、中々決着せずに結局は金額もそのままになっているというような話も漏れ聞こえてきました。
因みに日本の最低賃金適用対象者はちょっと古い2018年の統計ですが、男性 9.2%、女性 13.4%、直感的にはコロナを経て、非正規労働者数が増えているはずですので、この比率はさらに上がっている可能性があります。
因みに冒頭ご紹介したイギリスの最低賃金の適用対象者は 6%程度とのことです。
以 上
関連記事(同一カテゴリの最新記事)
-

-
2026.09.04
- 労働法改正
- 実務シリーズ
10月1日以降の有期雇用者用の雇用契約書 ‐ 厚生労働省からの発表
すでに 7月17日付 PMP Premium News でご案内の通り、労働基準法施行規則の改定により、10月1日から契約社員等有期労働者向けの雇用契約書(あるいは労働条件通知書)…
-

-
2026.09.01
- 労働法改正
- 実務シリーズ
10月1日からのカスハラ・求職者等セクハラを含んだハラスメント防止規定(簡易版)
厚生労働省から、10月1日から新たに施行されるカスハラ、求職者等セクハラもカバーした、ハラスメント防止規定案が発表されました。これまでも、PMP Premium News等でお話を…
-

-
2026.08.27
- 労働法改正
- 実務シリーズ
12月1日から施行される改正公益通報者保護法について
詳細は 公益通報者保護制度 Q&A 令和8年5月 29 日時点 - 12月1日からの改正法対応の Q&A となっています。PMP Premium Newsでは読者を人事労務…
-

-
2026.08.26
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
厚生労働省 時間外労働等に係る相談・支援及び監督指導の見直し
先月21日の閣議で、日本成長戦略並びに経済財政運営と改革の基本方針2026 関連について① 36協定の締結や柔軟な労働時間制度の活用について、よろず支援拠点等との連携を強化しつつ、…
-

-
2026.07.17
- 労働法改正
- 実務シリーズ
同一労働・同一賃金関連 パートタイム・有期雇用労働者に関するルールの変更が2026年10月1日から施行されます。
同一労働同一賃金関連で、パートタイム・有期雇用労働法施行規則が改正され、これに伴い新しい告示も発せられました。全体像は、厚生労働省が取り纏めた 以下の2ページの資料 になります。 …
Pick Up News
-

-
2026.09.04
- 労働法改正
- 実務シリーズ
10月1日以降の有期雇用者用の雇用契約書 ‐ 厚生労働省からの発表
-

-
2026.09.01
- 労働法改正
- 実務シリーズ
10月1日からのカスハラ・求職者等セクハラを含んだハラスメント防止規定(簡易版)
-

-
2026.08.26
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
厚生労働省 時間外労働等に係る相談・支援及び監督指導の見直し
-

-
2026.07.17
- 労働法改正
- 実務シリーズ
同一労働・同一賃金関連 パートタイム・有期雇用労働者に関するルールの変更が2026年10月1日から施行されます。
-

-
2026.06.08
- 労働法改正
- 実務シリーズ
ハラスメント、今注意すべき事項 その4 – 厚生労働省発表カスハラ等のQ&Aからの抜粋