PMP Premium News
2020.10.13
- 労働行政の動向
雇用調整助成金の扱いの変化等– 新型コロナウイルス対応 #54

新型コロナウイルス関連のPMP News Letterとしては久々の発信となります。最近は厚生労働省からの新しい情報発信が何もなかったという事情を反映したものです。厚生労働省HPの『新型コロナウイルスに関するQ&A(企業の方向け)』が10月12日付で更新されましたのでお知らせします。
まず追加されたのは「10 その他(職場での嫌がらせ、採用内定取消し、解雇・雇止めなど)」の「<労働条件の変更について>問2 労働者の労働条件(労働契約の内容)を変更する場合はどのような対応が必要でしょうか。」というQ&A。詳細は↓ですが、
//www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00007.html#Q10-2
特に、PMPの注意を喚起したのは以下の点です。労働条件の変更は労働者の合意が必要であるという原則論をまず述べながらも、「(以下の場合)就業規則の変更によって(労働者の合意なしに)労働条件を変更することができます。として
①その変更が、以下の事情などに照らして合理的であること。
・労働者の受ける不利益の程度
・労働条件の変更の必要性
・変更後の就業規則の内容の相当性
・労働組合等との交渉の状況
②労働者に変更後の就業規則を周知させること。」
と労働契約法第10条の解説をここで殊更のようにしている点です。注:( )はPMP追記
実は、新型コロナウイルスの影響から業績見通しが芳しくなく、労働条件の見直しの検討に着手する企業は珍しくはありません。人員削減まで相談される事例も増えています。厚労省のQ&Aの追記はそんな日本の事情を反映しているようにも思えました。
次の変化は雇用調整助成金関連の部分です。雇用調整助成金の特例措置の助成率、中小企業は90%、大企業でも75%、さらに要件に合致すれば特例的に100%助成もあるという“事業主の皆様を積極的に助成しています”と結んだ文章全体が削除されました。
(以下、変更前のQ&A該当箇所を抜粋しました。「今般の新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ…」以降の文章が削除されています)

雇用調整助成金の特例措置は4月1日から12月31日まで既に延長されていますが、10月9日現在で支給済額として1兆7600億円弱、9月以降も週当たりおおよそ1000億円程度の支給実績が積みあがり続けています。先般の通常国会の2次補正で手当した予算額1兆4915億円をすでに超えています。
このあたりの事情があるいは関係しているのかもしれません。
以 上
関連記事(同一カテゴリの最新記事)
-

-
2026.07.10
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
最低賃金 – 発効日を操作し負担軽減ですか?!
毎年都道府県別に決定されている最低賃金ですが、決定された最低賃金がいつから発効するのか?は、① 法定発効と ② 指定日発効の2種類が定められています。賃金法第14条第2項では、「公…
-

-
2026.06.29
- 労働行政の動向
早くも腰砕けの労働市場改革! – 日本成長戦略会議 労働市場改革分科会とりまとめが6月2日に公表
再び、力強い経済成長を日本で起こしたいという高市内閣の思いを受けて、昨年11月に生まれた日本成長戦略会議。高市首相は、日本経済の成長のためには旧態依然とした日本の労働市場の改革が…
-

-
2026.06.24
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
最近の労災請求は、精神障害、また50歳以上の脳・心臓疾患が増加 – 厚生労働省 過労死等防止対策推進協議会の議論から
※ 本記事の図表はいずれも6月5日に開催された 第32回過労死等防止対策推進協議会資料 からのものです。 まず、注目しなければならないのは、精神障害に係る労災請求件数の増加です。…
-

-
2026.06.05
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
今年の賃上げ(第1回集計結果) – 経団連からの発表
PMP Premium Newsで2月に 「2026年賃上げの動向」 をご案内していましたが、経団連は5月27日、「2026年春季労使交渉・大手企業 業種別回答状況」の第1回目の集…
-

-
2026.06.03
- 労働法改正
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
10月から社宅の現物給与額の取扱が変更 – 来年1月の月変による社会保険料負担増の可能性も?
現物給与 - 人事に携わる方々は、ご存じの用語のはずですが、人事の実務に影響ある事態が生じるかもしれません。何社かにお話をしましたが、給与計算を外注しているベンダーからすでに情報と…
Pick Up News
-

-
2026.07.17
- 労働法改正
- 実務シリーズ
同一労働・同一賃金関連 パートタイム・有期雇用労働者に関するルールの変更が2026年10月1日から施行されます。
-

-
2026.06.08
- 労働法改正
- 実務シリーズ
ハラスメント、今注意すべき事項 その4 – 厚生労働省発表カスハラ等のQ&Aからの抜粋
-

-
2026.06.03
- 労働法改正
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
10月から社宅の現物給与額の取扱が変更 – 来年1月の月変による社会保険料負担増の可能性も?
-

-
2026.06.01
- 労働法改正
- 実務シリーズ
10月1日からのカスハラ+求職者等へのセクハラ関連 その3 – 求職者等セクハラのQ&Aの主要ポイントを纏めました
-

-
2026.05.29
- 労働法改正
- 実務シリーズ
10月1日からのカスハラ+求職者等へのセクハラ関連 その2 – カスハラのQ&Aの主要ポイントを纏めました。