PMP Premium News
2024.12.09
- 労働行政の動向
経済同友会 第3号廃止の政策提言

経済同友会は、12月2日、「現役世代の働く意欲を高め、将来の安心に備える年金制度の構築~多様性を包摂し、公平・中立・簡素な制度へ~」と題する政策提言を発表しました。
最初の提言は、年金の被保険者負担をより公平中立なものに改めるため、第3号被保険者制度を廃止するというもの。
具体的には
5年の猶予期間の中で、第3号被保険者制度を段階的廃止し、第2号被保険者または第1号被保険者へ移行する。
これまで第2号被保険者全体で負担していた保険料を削減し、第3号被保険者は負担能力に配慮したうえで、保険料を負担するというスキームとなります。
これに先立ち現行の「年収の壁・支援強化パッケージ」の執行上の課題を整理・見直しの上で、期限を延長し、対象層の就労を加速するとしています。
共働き・単身世帯という家族形態やライフスタイルの多様化、それぞれの働く意欲や子育て支援に応じて、仕組みを転換し、女性の潜在能力の発揮や自らの豊かな老後のための資産形成を支援しようというものです。
そこには、収入や手当のあり方をこれまでの世帯単位から個人単位へ変更しようという考え方が根底にあります。
次は、税と社会保障の一体改革に向けた基礎年金改革の検討となります。
若年層や現役世代の社会保険料負担増を抑制し、応能の負担を目指し、年金を税を財源とする基礎年金と保険料を財源とする報酬比例年金の2階建て構造に転換するものです。
具体的には
基礎年金部分の保険料徴収を段階的に廃止し、基礎年金(1階部分)は現行の税負担割合(1/2)から段階的に全額税による財源へと移行します。
なお、高額所得者については、報酬比例年金の額に応じて基礎年金を減額(クローバック)させる仕組みも組み入れています。
PMPでも第3号の制度廃止を訴えていますが、持続性のある、公平な負担に支えられる年金制度の再設計が早急に実現されることを願っています。
以 上
関連記事(同一カテゴリの最新記事)
-

-
2026.08.26
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
厚生労働省 時間外労働等に係る相談・支援及び監督指導の見直し
先月21日の閣議で、日本成長戦略並びに経済財政運営と改革の基本方針2026 関連について① 36協定の締結や柔軟な労働時間制度の活用について、よろず支援拠点等との連携を強化しつつ、…
-

-
2026.07.10
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
最低賃金 – 発効日を操作し負担軽減ですか?!
毎年都道府県別に決定されている最低賃金ですが、決定された最低賃金がいつから発効するのか?は、① 法定発効と ② 指定日発効の2種類が定められています。賃金法第14条第2項では、「公…
-

-
2026.06.29
- 労働行政の動向
早くも腰砕けの労働市場改革! – 日本成長戦略会議 労働市場改革分科会とりまとめが6月2日に公表
再び、力強い経済成長を日本で起こしたいという高市内閣の思いを受けて、昨年11月に生まれた日本成長戦略会議。高市首相は、日本経済の成長のためには旧態依然とした日本の労働市場の改革が…
-

-
2026.06.24
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
最近の労災請求は、精神障害、また50歳以上の脳・心臓疾患が増加 – 厚生労働省 過労死等防止対策推進協議会の議論から
※ 本記事の図表はいずれも6月5日に開催された 第32回過労死等防止対策推進協議会資料 からのものです。 まず、注目しなければならないのは、精神障害に係る労災請求件数の増加です。…
-

-
2026.06.05
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
今年の賃上げ(第1回集計結果) – 経団連からの発表
PMP Premium Newsで2月に 「2026年賃上げの動向」 をご案内していましたが、経団連は5月27日、「2026年春季労使交渉・大手企業 業種別回答状況」の第1回目の集…
Pick Up News
-

-
2026.08.26
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
厚生労働省 時間外労働等に係る相談・支援及び監督指導の見直し
-

-
2026.07.17
- 労働法改正
- 実務シリーズ
同一労働・同一賃金関連 パートタイム・有期雇用労働者に関するルールの変更が2026年10月1日から施行されます。
-

-
2026.06.08
- 労働法改正
- 実務シリーズ
ハラスメント、今注意すべき事項 その4 – 厚生労働省発表カスハラ等のQ&Aからの抜粋
-

-
2026.06.03
- 労働法改正
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
10月から社宅の現物給与額の取扱が変更 – 来年1月の月変による社会保険料負担増の可能性も?
-

-
2026.06.01
- 労働法改正
- 実務シリーズ
10月1日からのカスハラ+求職者等へのセクハラ関連 その3 – 求職者等セクハラのQ&Aの主要ポイントを纏めました