PMP Premium News
2025.09.17
- 労働行政の動向
トランプ大統領令とダイバーシティの見直し

日本では殆ど報道されていない様です。
まずは大統領令です。
today … institutions … have adopted and actively use dangerous, demeaning, and immoral race- and sex-based preferences under the guise of so-called “diversity, equity, and inclusion” (DEI) or “diversity, equity, inclusion, and accessibility” (DEIA) that can violate the civil rights laws of this Nation. … These illegal DEI and DEIA policies not only violate the text and spirit of our longstanding Federal civil rights laws, they also undermine our national unity
拙訳ですが・・・
今日では……諸機関が、いわゆる「ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(DEI)」や「ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン・アクセシビリティ(DEIA)」の名の下に、人種や性別に基づく危険で、屈辱的で、不道徳な優遇措置を採用し積極的に運用しており、これは我が国の公民権法に違反し得るものである。……これら違法なDEIおよびDEIA政策は、我が国の長年にわたる連邦公民権法の文言と精神に違反するだけでなく、国家の統一をも損なう。
これは米国トランプ大統領が1月27日に署名した大統領令14173 の第1条の抜粋です。
これに先立つ大統領令14151 では連邦政府庁のDEIプログラムの削除を指示し、これに続いて、大統領令14173 で連邦と取引のある企業に対して「DEIプログラムやアファーマティブ・アクションの削除」を求めています。これは公的な差別是正措置の見直しであると位置づけてもいます。
これを受けて、アメリカ企業ばかりでなく、在米の日本企業でもDEIの見直しを行ったという報道もあります。社名は伏せますが例えば・・・
– LGBTQ+関連イベントや活動に協賛・支援する所謂 “Pride支援” の停止、
– DEI/LGBTQ関連の社内研修の廃止
– 採用や昇進の際に「女性やマイノリティ比率を一定以上にする」といった多様性クオータの仕組みの撤廃
– 米国最大の LGBTQ+権利擁護団体であるHRC(Human Rights Campaign)による企業平等指数への参加中止
注:HRCの企業平等指数は「LGBTQ+にとって働きやすい職場かどうか」を評価する指標として、採用戦線の各企業の競争力に大きな影響を与えるとされていました。
今のところ、米国に追随するような姿勢を示す政党や政治家は日本にはいないようです。
以 上
関連記事(同一カテゴリの最新記事)
-

-
2026.06.05
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
今年の賃上げ(第1回集計結果) – 経団連からの発表
PMP Premium Newsで2月に 「2026年賃上げの動向」 をご案内していましたが、経団連は5月27日、「2026年春季労使交渉・大手企業 業種別回答状況」の第1回目の集…
-

-
2026.06.03
- 労働法改正
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
10月から社宅の現物給与額の取扱が変更 – 来年1月の月変による社会保険料負担増の可能性も?
現物給与 - 人事に携わる方々は、ご存じの用語のはずですが、人事の実務に影響ある事態が生じるかもしれません。何社かにお話をしましたが、給与計算を外注しているベンダーからすでに情報と…
-

-
2026.05.18
- 労働行政の動向
“安全大国”日本の盲点 – ILO155号条約批准の意味
日本は4月1日、ILO(国際労働機関)の中核的労働基準の一つ「職業上の安全および健康に関する条約」(ILO第155号条約)の批准書をILO事務局長に寄託、4月3日に官報で公布され、…
-

-
2026.05.15
- 労働行政の動向
賃金のデジタル払い 始まったものの、会社にも社員にも、それほどのニーズはない?
2023年4月の労働基準法改正によりスタートした賃金のデジタル払いの現状が判明しましたのでお知らせします。PMP Premium News 『賃金のデジタル払い PayPayが参入…
-

-
2026.04.17
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
ポーランドとの社会保障協定
4月15日、高市早苗内閣総理大臣とドナルド・トゥスク ポーランド首相 の立ち会いの下、「社会保障に関する日本国とポーランド共和国との間の協定」(日・ポーランド社会保障協定)の署名が…
Pick Up News
-

-
2026.06.08
- 労働法改正
- 実務シリーズ
ハラスメント、今注意すべき事項 その4 – 厚生労働省発表カスハラ等のQ&Aからの抜粋
-

-
2026.06.03
- 労働法改正
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
10月から社宅の現物給与額の取扱が変更 – 来年1月の月変による社会保険料負担増の可能性も?
-

-
2026.06.01
- 労働法改正
- 実務シリーズ
10月1日からのカスハラ+求職者等へのセクハラ関連 その3 – 求職者等セクハラのQ&Aの主要ポイントを纏めました
-

-
2026.05.29
- 労働法改正
- 実務シリーズ
10月1日からのカスハラ+求職者等へのセクハラ関連 その2 – カスハラのQ&Aの主要ポイントを纏めました。
-

-
2026.05.21
- 労働法改正
- 実務シリーズ
10月1日からのカスハラ+求職者等へのセクハラ関連 その1 – 4月24日、厚生労働省がリーフレットを作成しました。