PMP Premium News
2018.07.05
- 労働行政の動向
社会保障協定

日本人が外国で就労する場合や、外国人が日本で就労する場合に、それぞれの国の社会保障制度のもとで、保険料の二重負担や年金受給資格の問題(掛け捨て)を防止するために加入するべき制度を二国間で調整する仕組みを社会保障協定といいます。
社会保障協定は相手国との協議を終え保障協定の署名を済ませても、自国内の根拠法を成立施行させないと協定の効力は発効しません。
本年8月にフィリピンとの社会保障協定が発効しますが、これを含めると、下表(日本年金機構のHP表を加工したもの)のとおり、18カ国との間で社会保障協定が発効しており、イタリア、スロバキア、中国とは協定の署名は済んでおり、現在発行準備中の段階にあります。
社会保障協定は年金の二重加入の防止の効力が大きく、また相手国での就労期間はおおむね5年程度(延長も認められる事が多い)という共通の特徴があります。
しかしながら、社会保障協定は相手国との二国間交渉のため、相手国等の事情に応じて協定の内容が微妙に異なる場合もある事に注意しなければなりません。
例えば、多くの社会保障協定で認められる年金加入期間の通算はイギリス、韓国、イタリア、中国との社会保障協定では認められていません。
また、とりわけヨーロッパ諸国の中には医療保険も対象とするケースもある等、実際に社会保障協定を活用する場合にはその国との協定を詳しく見ていく必要があります。
ちなみに、現在、スウェーデン、トルコ、フィンランド、オーストリア各国と社会保障協定の交渉が行われています。
各国との社会保障協定はこちら
関連記事(同一カテゴリの最新記事)
-

-
2026.05.18
- 労働行政の動向
“安全大国”日本の盲点 – ILO155号条約批准の意味
日本は4月1日、ILO(国際労働機関)の中核的労働基準の一つ「職業上の安全および健康に関する条約」(ILO第155号条約)の批准書をILO事務局長に寄託、4月3日に官報で公布され、…
-

-
2026.05.15
- 労働行政の動向
賃金のデジタル払い 始まったものの、会社にも社員にも、それほどのニーズはない?
2023年4月の労働基準法改正によりスタートした賃金のデジタル払いの現状が判明しましたのでお知らせします。PMP Premium News 『賃金のデジタル払い PayPayが参入…
-

-
2026.04.17
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
ポーランドとの社会保障協定
4月15日、高市早苗内閣総理大臣とドナルド・トゥスク ポーランド首相 の立ち会いの下、「社会保障に関する日本国とポーランド共和国との間の協定」(日・ポーランド社会保障協定)の署名が…
-

-
2026.04.10
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
裁量労働のみなし時間はなぜ1日単位なのか?
高市内閣になり裁量労働にまたまた日が当たるような気配です。今回のテーマのような事をツラツラ考えましたので、発信します。本来のPMP Premium Newsと異なり、筆者個人の考え…
-

-
2026.04.09
- 労働行政の動向
- 実務シリーズ
「高年齢者等職業安定対策基本方針」の概要
新たな高齢者の雇用促進計画が発動されようとしています厚生労働省では、2026年度から2029年度まで、4年間の “高年齢者の就業機会の増大に関する目標” を設定、高年齢者等の職業の…



